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主要チーム体制とライダープロフィール 2022年ヤマハ発動機レース活動

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主要チーム体制とライダープロフィール 2022年ヤマハ発動機レース活動

 ヤマハ発動機株式会社は2022年、レース活動の基本方針である「ブランド価値の向上」、「市販車への技術フィードバック」、「モーターサイクルレースの健全なる普及」の達成に向けて、ロードレース世界選手権 MotoGPをはじめとした世界選手権、全日本選手権のロードレース、モトクロス、トライアルなどに参戦します。

 当社にとってロードレース世界選手権参戦60周年となった2021年は、チーム、スポンサーやサプライヤー、そして世界中のファンの皆様に支えられ、MotoGPではファビオ・クアルタラロ選手が2015年以来、最高峰クラスで18回目となるチャンピオンを獲得することができました。
 さらにスーパーバイク世界選手権ではトプラック・ラズガットリオグル選手が、当社にとって2009年以来2回目となるチャンピオンとなったほか、スーパースポーツ世界選手権や日本、アメリカ、イギリス、フランスなどのトップカテゴリーでチャンピオンを獲得。オフロードでもモトクロス世界選手権MX2、AMAモトクロス選手権450MX、AMAスーパークロス選手権250SX ウエスト・イーストなど、世界中で数多くのチャンピオンに輝きました。

 2022年も、MotoGPやスーパーバイクの連覇など、各選手権で目標に向かってチャレンジする姿、その先にある勝利やチャンピオンを獲得する姿を通した感動創造に全力を注ぎます。

 また今年は若手ライダーの育成やレース普及に通じる活動であるbLU cRU(ブルー・クルー)と連動した若手育成活動をより一層強化します。当社は2016年からバレンティーノ・ロッシ氏が主宰する「VR46 Riders Academy」をパートナーに、将来有望な若手ライダーを育成する「Yamaha VR46 Master Camp」をイタリアで実施してきました。
 これに各国の拠点が取り組むスーパースポーツ世界選手権300やR3 Cup、アジアロードレース選手権などで優秀な成績を収めたライダーを派遣。さらに2017年、Master Camp経験者のレベルアップを目的に「Yamaha VR46 Master Camp Team」を設立し、FIM CEVのMoto3やMoto2に参戦してきました。
 そして2022年、「Yamaha VR46 Master Camp Team」の参戦カテゴリーをこれまでのFIM CEVからロードレース世界選手権Moto2に切り替え、若手ライダーがMotoGPやスーパーバイクといった世界のトップカテゴリーにステップアップするためのチームとしました。ライダーには、bLU cRUの活動を通じて実力をつけた若手を登用し、若手ライダーにとっての最高峰とも言えるMoto2での実戦を通じてさらなる経験を積み、トップライダーへの成長を促していきます。

 また今年は、2回のMaster Campの開催を予定。世界を目指して活動している若手ライダーのモチベーションアップとともに、将来「Yamaha VR46 Master Camp Team」からMoto2に参戦するライダー候補の発掘・育成を目指すなど、各国の拠点と連携しながら幅広いレベルで人材育成を行っていきます。

 オフロードについて当社は、海外拠点の協力のもと全日本で優秀な成績を収めた若手ライダーのさらなる成長を目的に、アメリカやオーストラリアに派遣してきました。今年はオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手を日本に招聘。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からIA2に参戦しYZシリーズへのフィードバックを目的とした技術開発に取り組みながら、若手ライダーの目標として、またbLU cRUの一環としてライディングスクールなどの機会を設け若手ライダーを指導するなど、国内モトクロスの裾野拡大とレベルアップなど活性化を図ります。

 一方、レースを通じた技術開発は、全日本選手権での開発活動を中心として、環境に配慮したカーボンニュートラルに貢献する先進技術や、市販車へのフィードバックにつながる技術、レース普及に貢献する技術など、幅広い開発に力を注ぎ、3つの基本方針の達成を目指します。

「Yamaha VR46 Master Camp」の活動は、特設サイトにてご覧いただけます。

https://race.yamaha-motor.co.jp/sp/vr46ra/jp/

 

■ ロードレース

 ロードレース世界選手権の最高峰となるMotoGPには、2チーム4人のライダーが、ファクトリーマシン「YZR-M1」で参戦し、2年連続でのチャンピオンとともに、ライダー、コンストラクター、チームの三冠獲得を目指します。
 ファクトリーチームの「Monster Energy Yamaha MotoGP」からは、昨年、5回の優勝などでチャンピオンを獲得したファビオ・クアルタラロ選手と、怪我の影響もありランキング17位となったフランコ・モルビデリ選手が参戦します。
 新スポンサーを迎え体制を一新したサテライトチームの「WithU Yamaha RNF MotoGP Team」からは、昨シーズンの途中からヤマハに加わったアンドレア・ドビツィオーゾ選手と、Moto3からステップアップしたダリン・ビンダー選手が参戦します。

 2022年から、これまでFIM CEVに参戦してきた「Yamaha VR46 Master Camp Team」が、ロードレース世界選手権のMoto2に参戦します。ライダーには、2018年の第5回「Yamaha VR46 Master Camp」に参加したほか、アジアロードレース選手権、CEVのMoto2で経験を積んだケミン・クボ選手と、2019年にスーパースポーツ世界選手権300で史上最年少チャンピオンとなり、2021年はスーパースポーツ世界選手権でランキング3位となったマヌエル・ゴンザレス選手を起用します。

 スーパーバイク世界選手権には、「Pata Yamaha with Brixx Official WorldSBK Team」から、昨年、優勝13回、表彰台29回という活躍で、当社に2009年以来となるチャンピオンをもたらしたトプラック・ラズガットリオグル選手と、ルーキーイヤーながら4度の表彰台などでランキング4位となったアンドレア・ロカテッリ選手が参戦します。
 「GRT Yamaha WorldSBK Team」からは、昨年、自己最高となるランキング7位となったギャレット・ガーロフ選手と、初のフル参戦でランキング14位となった野左根航汰選手が参戦。4人は「YZF-R1」を使用し、当社にとって2年連続となるチャンピオン獲得を目指します。

 併催されるスーパースポーツ世界選手権には、昨年のチャンピオンであるドミニク・エガーター選手をはじめ、3チーム・6人のライダーが「YZF-R6」で参戦。スーパーバイクと同様、2年連続でのチャンピオン獲得に挑みます。
 世界耐久選手権(EWC)は、2021年にランキング6位となった「Yamalube YART Yamaha EWC Official Team」が「YZF-R1」で参戦します。ライダーは昨年と同様、ニッコロ・カネパ選手、カレル・ハニカ選手、マービン・フリッツ選手です。

 MotoAmerica AMA/FIM北米ロードレース選手権には、「Fresh N’ Lean Attack Performance Yamaha Racing」が、「YZF-R1」で最高峰のスーパーバイクに参戦します。ライダーは昨年、17勝で自身初のチャンピオンに輝き、当社をクラス4連覇に導いたジェイク・ガニエ選手と、同クラスでランキング3位となったキャメロン・ピーターセン選手を加えた新たな布陣で、クラス5連覇を目指します。

 全日本ロードレース選手権は、最高峰のJSB1000に「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が参戦します。ライダーは、最高峰クラスで史上初となるシーズン全勝で自身10回目のチャンピオンに輝いた中須賀克行選手と、昨年、ST1000でランキング5位、過去にST600で2回チャンピオンとなっている若手の岡本裕生選手を加えた新しい布陣となります。2人はファクトリー仕様の「YZF-R1」を使用し、当社にとってのクラス5連覇に挑みます。
 また、国内レースを牽引し、かつ世界レベルのライダーとして「YZR-M1」の開発を担う中須賀選手や野左根選手に続く人材の育成を目指し、bLU cRUの一環としてST1000やST600にエントリーするヤマハチームや所属ライダーを対象としたサポートを継続して行います。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により2020年は1戦のみ、2021年は全レースが中止となったアジアロードレース選手権は、最高峰クラスのASB1000に「YAMAHA RACING TEAM ASEAN」が「YZF-R1M」で参戦します。ライダーは2019年のASB1000でランキング5位の伊藤勇樹選手と、2019年にSS600でランキング2位となったカスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン選手が参戦。ASB1000で当社初のチャンピオンを目指します。
 このほか、当社の海外拠点が運営するチームが、ASB1000、SS600、AP250に参戦。当社も様々な側面からサポートを行い、ともに各クラスでのチャンピオンを目指しながら、「Yamaha VR46 Master Camp」や、「Yamaha VR46 Master Camp Team」の候補者の育成を行います。

 

■ モトクロス/スーパークロス

 モトクロス世界選手権は、最高峰のMXGPに「Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team」が参戦します。ライダーは、昨年、ランキング4位のジェレミー・シーワー選手とランキング7位のグレン・コルデンホフ選手に加え、MX2で優勝8回などの成績によりチャンピオンとなったマキシム・ルノー選手となります。この3人が「YZ450FM」で2015年以来となるチャンピオンを目指します。

 MX2には「Monster Energy Yamaha Factory MX2 Team」から、昨年、ルノー選手とチャンピオンを争いランキング2位となったヤゴ・グリーツ選手と、ランキング8位のティボー・ベニスタント選手が「YZ250FM」で参戦し、連覇を狙います。

 1月8日に開幕したAMAスーパークロスには、「Monster Energy Yamaha Star Racing Team」が参戦しています。最高峰の450SXは、昨年、同クラスにステップアップしてランキング7位、450MXでは全戦で表彰台に立つ活躍でチャンピオンとなったディラン・フェランディス選手と、2020年に450SX、2017-2019年に450MXでチャンピオンとなったイーライ・トマック選手が「YZ450F」で参戦。2009年以来となるチャンピオン獲得に挑みます。
 250SXは、昨年のウエストでチャンピオンとなったジャスティン・クーパー選手、イーストのチャンピオン、コルト・ニコルズ選手、過去2回にわたり250MXのタイトルを獲得しているジェレミー・マーティン選手、クリスチャン・クレイグ選手、ネイト・スラッシャー選手、リーバイ・キッチン選手が参戦。それぞれ「YZ250F」を使用し、ウエスト、イーストに別れそれぞれのチャンピオンを目指します。

 AMAモトクロスは、スーパークロスと同様、「Monster Energy Yamaha Star Racing」が参戦。450MXはフェランデス選手、トマック選手、クレイグ選手が「YZ450F」でクラス2連覇に挑みます。また250MXは、クーパー選手、ニコルズ選手、マーティン選手、スラッシャー選手、キッチン選手が「YZ250F」で参戦します。

 全日本モトクロス選手権は、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から3人のライダーが参戦します。IA1には昨年、ランキング2位の富田俊樹選手と4位の渡辺祐介選手が、ファクトリーマシン「YZ450FM」で参戦し、2011年以来となるチャンピオンを目指します。
 IA2には、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から昨年の第7戦MFJ-GPに出場して両ヒートで優勝を遂げたオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手が「YZ250F」で参戦。若手育成や技術開発という幅広い役割を担いながら、チャンピオン獲得を目指します。
 また、ヤマハ発動機販売株式会社が、オフロードレースに参戦するアマチュアライダーを対象としたサポートプログラム「bLU cRU」を展開していますが、当社はこの活動の支援として、全日本選手権にステップアップするライダーを受け入れるクラブチームや、そこで優秀な成績を収めたライダーの育成など、より高いレベルを目指すための環境を整えていきます。

 

■ トライアル

 全日本トライアル選手権は、最高峰のIAスーパーに3チーム・3人のライダーが参戦します。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からは、昨年、ランキング2位の黒山健一選手が参戦。また、「TEAM FwO with YAMALUBE」からはランキング4位の野崎史高選手、「Victory」からはランキング7位の久岡孝二選手が参戦します。マシンはファクトリー仕様となる「TYS250Fi」を使用。2012年以来となるチャンピオンを目指します。

 

2022年主要ヤマハチーム ※2022年2月8日現在

■ロードレース

 

■モトクロス/スーパークロス

 

■トライアル

 

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ヤマハ発動機は、パワートレイン技術、車体艇体技術、制御技術、生産技術を核とし、二輪車や電動アシスト自転車などのランドモビリティ事業、ボート、船外機等のマリン事業、サーフェスマウンターやドローンなどのロボティクス事業など多軸に事業を展開、世界30 ヶ国・地域のグループ140社で開発・生産・販売活動を行い、企業目的である「感動創造企業」の実現に取り組んでいます。今や、当社製品は180 を超える国・地域のお客さまに提供され、連結売上高の約9 割を海外で占めています。http://global.yamaha-motor.com/jp/

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