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始動の儀式キックスタートも「様式美」として43年間受け継がれた
始動の儀式キックスタートも「様式美」として43年間受け継がれた

ニュース -

【ニュースレター】変わらないために変わり続けた「43年の車轍」

記録的ロングセラーモデルの生産終了

 「リリースから数日で、およそ6,000台もの予約をいただきました。この反響は私たちの想定を大きく超えるもので、これまでの国内の年間規模の2倍以上にあたります」(グローバルブランディング統括部・伊藤宏祐さん)
 当社は1月下旬、3月15日発売の「SR400 Final Edition」を最後に、「SR400」の国内向けモデルの生産終了を発表しました。「SR400」は、1978年の発売以来、多くのファンに愛され続けてきた記録的なロングセラーモデル。そのニュースはSNS等を通じて瞬く間に広がり、同時に二輪販売店には予約や問い合わせの電話が相次ぐこととなりました。
 「私が商品企画部門に加わったのが約15年前。当時すでに、『どうすればSRがSRで在り続けられるか』という議論が行われていました」と伊藤さん。SRだけでなく多くのモデルが存続の危機に晒された排出ガス規制も、「変わらないために変わり続ける」という執念で歴史をつなぎ続けた43年間でした。

これまでのSRを凝縮させた一台、『SR400 Final Edition Limited』(3月15日発売)

 

国内向けの生産は累計12万台以上

 グラフは「SR400」購入者の年齢分布を表したものです。ご覧のように、幅広い世代から偏りなく支持を受けていることがわかります。特に20代の29.6%というスコアは、251~400㏄クラスのオートバイ購入者全体と比較すると3倍にも迫る数字です。つまり、購入者が生まれるはるか以前から変わらぬ姿で存在し続けた「SR400」が、新たな二輪車需要を生み出してきたとも言えます。
 「『SR400』のブレない価値や魅力は、全世代共通で感じていただいていると考えています。その本質的な魅力をベースに、たとえば20代の皆さんは『購入しやすく、デザインがかっこいい』、30~40代は『いじり甲斐がある。アクセサリーが豊富で自分らしく作り込める』、また50代になると『一通りのオートバイに乗ってきた。そろそろリラックスして気持ちよく乗りたい』と、それぞれ異なる動機で選ばれている印象です」(伊藤さん)
 国内向けに生産された『SR400』は、43年間で累計12万台以上。できる限り伝統を継承して、時代の流れにフィットさせるという姿勢を共有しながら、その間、毎年のように仕様変更が繰り返されてきました。
 「このモデルを担う企画担当者は、まず初代モデルからの企画書をじっくりと読み込んで過去を深く掘り下げる。そうして先人たちが大切にしてきた価値観を理解し、知恵と情熱でつないできました」と伊藤さん。そのうちの一人、1,000台限定のリミテッドモデルを企画した担当者は、「これまでのSRを凝縮した一台です。SRに対する私たちの想いと、感謝の気持ちをギュッと詰め込みました」とこのモデルを表現。SRが残した長い車轍。それは関わるすべての人々がともに歩んだ43年でした。

年代別の購入者分布。幅広い世代から偏りなく支持を受けたのもSRの特徴(お客様登録データより)

 

※オンロード251~400㏄モデルの購入者のうち、20代は11%(出典:日本自動車工業会「2019年度二輪車市場動向調査」)

 

SR400 Final Edition

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/sr400/

 

当社の社員にも「SR400」のオーナーが大勢います。たとえば規制対応のためマフラーの仕様変更などが施されると、こうした社員オーナーたちに声がかかることがありました。異なる仕様のマフラーを複数用意して、「オーナーにとってどの音色や鼓動がSRのものか」、それを判定するためです。変わらないために変わり続けたSR。語り始めたら終わらないSR開発エピソードの一例です。

(広報グループ: 石田 大樹)

 

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